横須賀市で就労継続支援 B 型を利用するまでの 10 ステップ

相談前の準備から

利用開始後のフォロー体制まで

— 行政窓口名・電話番号・アクセスを含めて丁寧にご案内します —


1.はじめに

就労継続支援 B 型(以下、B 型)は、雇用契約を結ばずに「働く体験」と「日中活動」を両立できる障害福祉サービスです。横須賀市内には 40 か所前後の B 型事業所がありますが、実際に利用を開始するまでには 「医療」「行政」「計画相談」「事業所」 の四者を調整する段取りが欠かせません。本ガイドでは、それぞれの工程を 10 ステップ に分け、丁寧な言葉づかいで説明いたします。最後までお読みいただくことで、「何から始めれば良いのか」「次に誰に連絡すれば良いのか」が明確になります。ぜひお役立てください。


2.STEP0 主治医に“働くリハビリ”の意思を伝える

  1. 診察時に「体調が安定してきたので、短時間から働く練習をしたい」とお話しください。
  2. 医師が同意すれば、後日 就労継続支援 B 型利用に関する意見書(診断書) を発行してくださいます。
  3. お薬による眠気や手の震えなどがある場合は、作業中に支障が出ないよう服薬時間や種類を調整していただくと安心です。

ワンポイント
次回診察予約を取る際、「就労訓練用の診断書をお願いしたい」と一言添えると、受付での手続きがスムーズです。


3.STEP1 計画相談支援専門員を選ぶ

B 型を利用するには、必ず サービス等利用計画 を作成する必要があります。その作成を担うのが 計画相談支援専門員 です。専門員探しは以下の方法がございます。

探し方具体的手順
医療機関・訪問看護師の紹介実際に就労系で実績のある専門員を紹介してもらう
横須賀市障害者就業・生活支援センター(TEL 046-828-5430)名簿を受け取り、候補者を比較
インターネット検索「横須賀 計画相談 支援専門員」で検索し、プロフィール・得意分野を確認

面談時に確認したい 4 項目

  1. 連絡手段(電話・メール・LINE など)と対応時間
  2. 就労系支援の経験年数・実績
  3. ケース会議への同席可否(医療・家族との調整力)
  4. 緊急時の対応方法

専門員と合意したら 計画相談支援委託契約書 を交わします。これで正式に伴走体制が整いました。


4.STEP2 行政窓口で一次相談を行う

横須賀市では、市役所本庁と 5 行政センターが一次相談窓口です。お住まいから最寄りの窓口へ電話予約を入れ、必要書類を持参してください。

4-1 窓口一覧(アクセス・電話・受付時間)

No.窓口名住所最寄り駅めやす電話/FAX受付時間
1横須賀市役所 本庁 障害福祉課(障害者支援担当)〒238-8550 横須賀市小川町11(本庁舎 6F)京急汐入駅 徒歩7分/横須賀中央駅 徒歩9分TEL 046-822-8248FAX 046-825-6040月〜金 8:30-17:15
2北行政センター 高齢・障害支援担当〒237-0075 横須賀市田浦町3-46-1JR田浦駅 徒歩12分TEL 046-861-4100同上
3南行政センター 高齢・障害支援担当〒239-0831 横須賀市久里浜6-14-2京急京急久里浜駅 徒歩8分TEL 046-834-1111同上
4西行政センター 高齢・障害支援担当〒240-0101 横須賀市長坂1-2-2JR衣笠駅 バス7分TEL 046-856-3157同上
5東行政センター 高齢・障害支援担当〒238-0042 横須賀市汐入町2-9京急汐入駅 徒歩4分TEL 046-822-9110同上
6中央福祉保健センター〒238-0046 横須賀市西逸見町1-38-11(ウェルシティ 3F)京急逸見駅 徒歩5分/JR横須賀駅 徒歩5分TEL 046-824-7632同上

持参すると良い書類

  • 障害者手帳(写し可)
  • 主治医意見書(下書き段階でも可)
  • 健康保険証写し
  • 相談支援専門員名刺

窓口では約 30 分かけて生活状況・就労希望を聴取し、申請書式一式 が交付されます。


5.STEP3 サービス等利用計画案を作成する

計画相談支援専門員と 90〜120 分かけてヒアリングを行い、利用目標や支援方法を文書化します。横須賀市は 「目標を数値化して書くと審査が早い」 という特徴があります。例を挙げます。

区分記載例
長期目標(12 か月)週4日通所、作業正確率 95%、欠席月2回以内
中期目標(6か月)週3日午前通所継続、体調グラフ提出率 100%
短期目標(3か月)起床7時/就寝 23 時定着、作業 30 分継続
支援方法① 視覚手順書の常設 ② タイムタイマー導入 ③ コーピングカードで自己調整

完成した計画案には「本人」「家族」「専門員」が署名し、市役所へ提出します。


6.STEP4 受給者証を申請・交付してもらう

  1. 申請:行政窓口で書類を提出(15 分程度)。
  2. 審査:電話確認を含めおおむね 7 営業日。
  3. 支給決定通知:郵送または窓口受け取り。
  4. 受給者証交付:必ず「就労継続支援 B 型」の支給量が記載されているか確認します。

交付までの目安:早い方で 1 週間、通常 2 週間以内。医師意見書が遅れると全工程が後ろ倒しになりますのでご注意ください。


7.STEP5 事業所候補を 3〜5 か所に絞る

相談支援専門員から最新版の 横須賀市 B 型マップ(住所・作業内容・送迎有無を記載)を受け取ります。選定の基準は次の 5 軸です。

  1. 作業内容の興味度
  2. 通所距離・送迎範囲
  3. 体調配慮(勤務時間・休憩頻度)
  4. 医療連携の有無(嘱託医・服薬管理)
  5. 工賃体系(時給式か歩合か)

8.STEP6 見学を行う

見学は 1 か所あたり 60〜90 分。支援員が作業中でも丁寧に案内してくださいます。

見学ポイント具体的な観察・質問例
スケジュール掲示「写真付きで大きく見やすいですか?」
作業手順書「1工程ごとの説明はどのくらい簡潔ですか?」
支援員の人数「利用者さん◯名に対してスタッフは◯名ですか?」
休憩室環境静かに休めるスペースと仕切りがあるか
送迎ルート自宅近くのバス停で乗降可能か、到着時刻は?
工賃時給式か歩合式か、昇給の基準は?

9.STEP7 体験利用で適合性を確認する

体験日数と時間の例

日数内容
1 日目オリエンテーション+作業 1 時間
2 日目作業 2 時間・休憩方法を確認
3 日目午前 3 時間通所
4 日目以降半日→終日へ段階的に拡大

体験終了時には、本人・支援員・専門員が 作業適合/体調変動/人間関係 を 5 段階評価します。合計 12 点以上を目安に「適合」となります。


10.STEP8 法人判定会議・契約を結ぶ

事業所内部で安全面・医療連携・支援体制を審査し、問題がなければ 契約面談 へ進みます。

契約書類確認事項
重要事項説明書工賃計算式・送迎ルール・休憩ルール
利用契約書通所日数・時間・支払い方法
個人情報同意書医療連携・家族連絡の範囲

11.STEP9 個別支援計画(ISP)を立てる

支援員がドラフトを作成し、本人・家族・専門員で合意します。横須賀市では「3 か月ごとの小目標」を必ず数値化して記載するよう指導しています。

例:「3 か月後、週 3 日午前通所率 80%」「作業誤り率 0.5%未満を 14 日間継続」など。


12.STEP10 正式利用と定着モニタリング

  • 初月:週 2 日午前のみ → 無欠席達成で午後延長
  • 月次面談:工賃・体調・作業難易度を振り返り、小目標を更新
  • 半年ごとケース会議:医師・訪問看護・家族を含めオンライン併用で支援方針を再確認
  • 1 年後:生活リズムと作業パフォーマンスが安定すれば、A 型実習や一般就労移行支援を検討

13.よくある質問と落とし穴

Q1.診断書が間に合わず申請が遅れそう

A: 電話再診やオンライン診療で診断書を発行できるクリニックもございます。主治医とご相談ください。

Q2.送迎が自宅前まで来ません

A: 「バス停集合」「駅集合」方式が可能かを契約時に交渉してください。家族送迎と事業所送迎を組み合わせるケースもあります。

Q3.工賃が想定より低いです

A: 作業時間を増やすほか、PC 入力など高単価作業へのジョブチェンジを支援員に相談しましょう。

落とし穴チェック

落とし穴予防策
欠席連絡を忘れてトラブルLINEグループでワンタッチ連絡を事前設定
家族が支援内容を把握していない月次報告書に家族もサインし共有
契約書を読まずにサイン不明点はその場でメモし、持ち帰って再確認

14.まとめ

横須賀市で B 型を利用する流れは 「医療→行政→計画相談→事業所」 の四者連携が要となります。

  1. 主治医に就労希望を相談し、意見書を依頼する
  2. 計画相談支援専門員とサービス等利用計画案を作成する
  3. 行政センターで受給者証を申請・交付してもらう
  4. 3〜5 事業所を見学・体験し、自分に合う場所と契約する

この 4 ステップを踏めば、平均 2 か月、最短 1 か月で正式利用が可能です。見学と体験で 「自分の体調・興味・通所距離に合うか」 を必ず体感し、小さな成功体験を積み重ねてください。横須賀市の福祉ネットワークが、あなたの「働きたい気持ち」を全力で支援いたします。

私たちのB型事業所(横須賀市内)

法人代表 栁瀨和浩

東京福祉大学卒業 社会福祉士
サラリーマン、花屋を経て障害福祉経験13年。神奈川県内の障害者雇用に積極的な会社とのつながりが多い。(東京都出身)

代表の柳瀬和浩です。2010年から就労系障害福祉サービスの運営をしています。

私たちの事業所は「やさしさ」を行動の中心にしています。職員はメンタルのプレッシャーを与えないように、接する態度だけでなく仕事内容も全て調整しています。フラワーショップはありますが、花を触りたくない人にも多くの仕事が選べます。安心して自分に合った環境を体験してください

他事業所との違い

職員の違い
(専門知識と経験年数)

Professionals

  • 最低人数だけの他事業所と比べ、常勤4名と非常勤5名による手厚いサポート
  • 精神保健福祉士など、専門知識のあるスタッフ在籍
  • 経験年数が長く、知識のある専門職員

仕事の違い
(AI時代に価値の高い仕事)

Works

  • AIが出来るようなイラスト作成ではなく、自然・アートなどの仕事
  • 下請け作業ではなく、自社商品開発
  • 単価の安い作業ではなく、高単価&高い工賃を目指す取り組み

〒237-0064 


神奈川県横須賀市追浜町3丁目17-24

追浜駅

徒歩 2

営業時間 9:00-17:00(土・日・祝日除く)