横須賀市で就労継続支援 B 型を申し込むときの完全手順書

相談窓口・書類・費用・
工賃・よくある落とし穴
まで徹底ガイド
— 公的窓口 ・準備書類・良くある質問・申請から利用開始まで のステップ・移行期(児童 → 成人)サポートの概要 —
1.まず押さえたい “B 型” の制度と横須賀市の特徴
就労継続支援 B 型(以下 B 型) は、障害者総合支援法に基づく就労系福祉サービスで、雇用契約を結ばずに通所・作業訓練を行い、成果に応じた 工賃 を受け取る仕組みです。
横須賀市は市域が細長く、鉄道・バス網が入り組んでいるため 「送迎ルート」と「公共交通での通所経路」 を早期に確認することが利用継続のカギになります。また、市は工賃向上奨励補助金や専門職派遣を実施し、事業所支援を強化しています。
2.B 型相談を担当する“公的窓口”は本庁+5行政センター
受付時間は共通:月-金 8:30-17:15
No. | 窓口名 | 所在地・アクセス | 電話 |
---|---|---|---|
1 | 本庁 障害福祉課 (障害者支援担当) | 〒238-8550 横須賀市小川町11 市役所分館6F 京急 汐入駅 徒歩7分/横須賀中央駅 徒歩9分 | 046-822-8248 |
2 | 北行政センター 〈高齢・障害支援〉 | 〒237-0075 横須賀市田浦町3-46-1 JR 田浦駅 徒歩12分 | 046-861-4100 |
3 | 南行政センター 〈高齢・障害支援〉 | 〒239-0831 横須賀市久里浜6-14-2 久里浜行政センター2F 京急 京急久里浜駅 徒歩8分 | 046-834-1111 |
4 | 西行政センター 〈高齢・障害支援〉 | 〒240-0101 横須賀市長坂1-2-2 JR 衣笠駅 バス7分 | 046-856-3157 |
5 | 東行政センター 〈高齢・障害支援〉 | 〒238-0042 横須賀市汐入町2-9 京急 汐入駅 徒歩4分 | 046-822-9110 |
6 | 中央福祉保健センター | 〒238-0046 横須賀市西逸見町1-38-11 ウェルシティ3F 京急 逸見駅 徒歩5分/JR 横須賀駅 徒歩5分 | 046-824-7632 |
* 土日祝・12/29-1/3 休み。代表電話に繋がったら「障害福祉相談」と伝えると担当へ回されます。
3.窓口へ行く前に用意するとスムーズな7点セット
区分 | 具体物 | なぜ必要? |
---|---|---|
必須 | 障害者手帳 or 医師の診断書 | 支給決定の基礎資料 |
必須 | 健康保険証コピー | 所得判定・負担上限確認 |
必須 | 身分証(マイナンバーカード等) | 受給者証交付時の本人確認 |
推奨 | 生活リズムメモ(起床・就寝・服薬) | 通所頻度や送迎時間を検討しやすい |
推奨 | 希望作業・苦手作業リスト | 事業所マッチングの精度向上 |
推奨 | 主治医連絡先・通院曜日 | 医療連携体制の構築 |
推奨 | 相談支援専門員の名刺 | 計画作成のスタートを短縮 |
4.相談窓口でよく尋ねられる10の質問と回答例
質問 | 職員の意図 | 準備しておく答えのヒント |
---|---|---|
❶ 障害名・診断時期は? | 支援区分・医療連携判断 | 病名・通院年数・主治医名 |
❷ 現在の生活リズムは? | 通所スケジュール設計 | 起床 / 就寝 / 食事 / 服薬 時刻 |
❸ 服薬の副作用は? | 作業内容・休憩頻度調整 | 眠気・手のふるえ・脱力など |
❹ 就労経験は? | 作業難易度設定 | バイト歴・得意/苦手業務 |
❺ 通所手段は? | 送迎有無・ルート設計 | 徒歩圏 / バス / 家族送迎希望 |
❻ 支援員への希望は? | マッチング精度向上 | 性別・年齢層・話し方の好み |
❼ 工賃目標は? | モチベーション設計 | 月◯円以上 など具体数字 |
❽ 長期目標は? | 支援計画(ISP)策定 | A型就労 / 生活リズム安定 など |
❾ 医療・福祉以外の支援者は? | 連携ネットワーク把握 | 家族・友人・ピアサポーター |
❿ 緊急時の連絡体制は? | 安全管理 | 家族・医師・訪問看護の連絡順 |
5.申請から利用開始まで “8ステップ” 実務フロー
- 一次相談(本庁 or 行政センター)
- 相談支援専門員面談:サービス等利用計画案を作成
- 医師意見書取得:就労可・留意事項を明記
- 受給者証申請:提出から 1〜2 週間で交付
- 事業所見学・体験(3〜5 件):2h → 半日 → 1 日と段階延長
- 法人内部判定会議:安全・医療連携可否を審査
- 契約 & 個別支援計画策定:工賃・利用日数・送迎ルールを明文化
- 利用開始 → 3 か月ごとモニタリング:小目標レビュー/作業変更
6.よくある“つまずき”5選と解決策
つまずき | 主因 | 解決策 |
---|---|---|
① 診断書取得が遅い | 予約待ち | 通院日を前倒し予約/オンライン診療相談 |
② 送迎範囲外 | 自宅が市境・丘陵 | バス停集合・駅集合方式を交渉 |
③ 工賃が想定より低い | 作業量不足 | 作業時間を増やす/PC補助など高単価作業に挑戦 |
④ 欠席が増えた | 体調波・不安 | 在宅支援プログラム+短時間復帰 |
⑤ 家族との情報共有不足 | 連絡帳未活用 | 週報メールやICT連絡ツールを導入 |
7.移行期(児童 → 成人)サポートの概要
放課後等デイサービス等を卒業したあと「次はどこに相談すればよいの?」――そんな不安をなくすための横須賀市版ロードマップを、たった3ステップでまとめました。児童相談所・学校・家族・医療・福祉が“バトン”を落とさないよう、チェックリスト形式でご活用ください。
ステップ | いつ頃 | 具体的にやること | 相談・手続き窓口 |
---|---|---|---|
1️⃣ 情報収集フェーズ | 高校2年生の夏〜秋 | - 担任・保護者面談で「卒業後の日中活動」を話題にする - 障害福祉課(市役所分館1F)で最新版 成人向け事業所リスト を入手 | ◉ 障害福祉課 ☎ 046-822-8248 |
2️⃣ 見学・体験フェーズ | 高3の春〜夏 | - 相談支援専門員を決定し、少なくとも3か所のB型・生活介護等を見学- 30▶60▶120分の段階体験で「作業・送迎・人間関係」を確認 | ◉ 障害者基幹相談支援センター ☎ 046-822-8144 |
3️⃣ 申請・契約フェーズ | 高3の秋〜卒業直前 | - 主治医意見書を取得し受給者証を申請(発行まで4〜6週) - 受給者証が届き次第、事業所と契約・個別支援計画を策定 | ◉ 障害福祉課(申請) ◉ 各相談サポートセンター(契約同席可) |
- 書類は“卒業3か月前”までにフルセット準備すると、4月第1週から新しいサービスを切れ目なく利用できます。
- 送迎の可否は「自宅前・坂道・バス停」をスマホ撮影し、距離・道路幅を添えて提出すると判断が早まります。
- 迷ったら 障害者相談サポートセンター(中央/北/南の3拠点) が無料で同行・同席してくれます。
まとめ
横須賀市では 本庁障害福祉課 +5 行政センター+中央福祉保健センター が窓口となり、B 型利用の初期相談から受給者証交付、事業所マッチングまで一気通貫で支援しています。
- 最寄り窓口に電話予約
- 医師意見書と計画案を整備
- 受給者証取得 → 見学・体験 → 契約
という王道フローを踏むことで、待機期間を最短化できます。送迎可否や工賃体系など “地理的・金銭的リアル” を早めに把握し、ご本人のリズムに合う事業所を選ぶことが長期定着の決め手です。横須賀市の公的窓口を起点に、一歩ずつ就労への道を広げていきましょう。
私たちのB型事業所(横須賀市内)
法人代表 栁瀨和浩

東京福祉大学卒業 社会福祉士
サラリーマン、花屋を経て障害福祉経験13年。神奈川県内の障害者雇用に積極的な会社とのつながりが多い。(東京都出身)
代表の柳瀬和浩です。2010年から就労系障害福祉サービスの運営をしています。
私たちの事業所は「やさしさ」を行動の中心にしています。職員はメンタルのプレッシャーを与えないように、接する態度だけでなく仕事内容も全て調整しています。フラワーショップはありますが、花を触りたくない人にも多くの仕事が選べます。安心して自分に合った環境を体験してください
他事業所との違い

職員の違い
(専門知識と経験年数)
Professionals
- 最低人数だけの他事業所と比べ、常勤4名と非常勤5名による手厚いサポート
- 精神保健福祉士など、専門知識のあるスタッフ在籍
- 経験年数が長く、知識のある専門職員

仕事の違い
(AI時代に価値の高い仕事)
Works
- AIが出来るようなイラスト作成ではなく、自然・アートなどの仕事
- 下請け作業ではなく、自社商品開発
- 単価の安い作業ではなく、高単価&高い工賃を目指す取り組み