【横浜市版】就労継続支援A型・B型の選び方ガイド|違いを比較し、自分に合った働き方を見つける

A型とB型の違い
自分に合った環境選び
— A型からB型へも移行することも可能 —
横浜市で就労継続支援の利用を考える際に、A型とB型のどちらが自分に合っているのかは非常に重要な問題です。ここでは、両者の比較、それぞれに向いている人の特徴、具体的な仕事内容の種類、そしてサービス間の移行について、横浜市の情報を交えながら詳しく解説します。
A型とB型の徹底比較
まず、A型とB型の制度上の違いを一覧表で見てみましょう。この違いが、働き方や収入に大きく影響します。
比較項目 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
契約形態 | 事業所と雇用契約を結ぶ | 事業所と雇用契約を結ばない(利用契約のみ) |
収入 | 給与(最低賃金以上が保障) | 工賃(生産活動に対する対価) |
横浜市の平均月収 | 約86,000円(令和4年度) | 約19,000円(令和4年度) |
主な目的 | 働くスキルを向上させ、一般就労を目指す、または安定して働き続ける | 生活リズムを整え、働くことに慣れる、社会参加の第一歩 |
働き方の特徴 | 決められた勤務時間・日数(例:週20時間以上)での勤務が基本 | 自分の体調に合わせて、短時間・短日数(例:週1日・1時間~)から利用可能 |
対象者(目安) | ある程度の時間、継続して働く意欲と能力がある方 | すぐに雇用契約を結んで働くことに不安がある、または困難な方 |
横浜市の相談窓口 | 共通:各区役所 高齢・障害支援課 | 共通:各区役所 高齢・障害支援課 |
A型に向いている人
以下のような希望や状況を持つ方は、A型の利用が適している可能性が高いです。
- 安定した収入を得たい方雇用契約を結び、最低賃金以上の給与が保障されるため、経済的な安定を重視する方に向いています。
- ある程度決まったリズムで働ける方週20時間以上など、比較的まとまった時間の勤務が求められるため、体力や体調が安定しており、規則的な通所が可能な方。
- 一般就労へのステップにしたい方企業での就労経験を積み、ビジネスマナーやスキルを身につけることで、将来的に一般企業へ就職することを目指している方。
- 「働く」ことへの責任感を持ちたい方雇用されることで、仕事に対する責任感や役割意識を持ち、やりがいを感じたい方。
B型に向いている人
一方で、B型はより柔軟な働き方を希望する方に適しています。
- 自分のペースを最優先したい方体調に波があり、毎日通う自信がない方。まずは週1日、1日数時間といったごく短い時間からスタートしたい方。
- 久しぶりに社会参加する方長期間仕事を離れていた、または就労経験がなく、まずは「家から出てどこかに通う」という習慣作りから始めたい方。
- 対人関係や環境にゆっくり慣れたい方プレッシャーの少ない環境で、自分の得意なことや好きなことを見つけながら、働くことの楽しさを感じたい方。
- 収入よりも、居場所や日中の活動を求めている方工賃は目的の一つとしつつも、それ以上に生活リズムの安定や人との交流、安心して過ごせる居場所を求めている方。
A型とB型の仕事を徹底比較
A型事業所の仕事内容の種類(例)
A型事業所は「会社」に近い形態のため、事業所の事業内容に沿った仕事を行います。横浜市内にも様々な種類の事業所があります。
仕事のカテゴリー | 具体的な業務内容の例 |
事務・オフィスワーク | データ入力、書類作成・スキャン、電話応対、備品管理、軽経理 |
IT・Web関連 | Webサイトの簡単な更新作業、文字起こし、ネットショップの運営補助、SNS運用 |
飲食・サービス | カフェやレストランの調理補助・ホールスタッフ、清掃、ベッドメイキング |
軽作業・製造 | 商品の組み立て・検品、梱包・発送作業、農作物の加工作業 |
B型事業所の仕事内容の種類(例)
B型は利用者の特性に合わせて多様な活動を用意している事業所が多く、選択肢の幅が広いのが特徴です。
仕事のカテゴリー | 具体的な業務内容の例 |
軽作業 | 部品や文房具の組み立て、シール貼り、DMの封入、商品の袋詰め・箱詰め |
食品製造・販売 | パン・クッキー・お弁当などの製造、袋詰め、カフェでの販売・接客 |
創作活動・アート | アクセサリー・雑貨・陶芸品などの制作・販売、イラスト作成、デザイン |
PC作業 | データ入力、アンケート集計、テープ起こし、簡単なデザイン作業 |
農福連携 | 野菜やハーブの栽培、収穫、袋詰め、販売 |
施設外就労 | 地域の企業や店舗に出向き、清掃、ポスティング、簡単な事務補助などを行う |
【事業所の探し方】
これらの具体的な事業所は、横浜市の障害福祉情報サイト**「障害福祉情報サービス わmなび(わむなび)」**で検索できます。
A型とB型を移動することは可能か?
はい、可能です。
体調や目標の変化に合わせて、A型とB型の間を移動(サービスの変更)することは、制度上認められています。
どうすれば移動できるか?
どちらの場合も、自分一人で進めるのではなく、必ず支援者と相談しながら進めることが重要です。
【B型 → A型へステップアップする場合】
- 相談: 現在利用しているB型事業所のスタッフと、担当の相談支援専門員に「A型事業所に移りたい」という希望を伝えます。
- 目標設定: 安定した通所や作業能力の向上など、A型へ移行するための目標を立て、日々の活動で実践します。
- 事業所探し: 相談支援専門員と一緒に、自分に合ったA型事業所を探し、見学や面接を受けます。
- 内定と申請: A型事業所から採用の内定が出たら、区役所の高齢・障害支援課にサービスの変更申請を行います。
- 契約: 新しい受給者証が交付されたら、B型事業所との利用契約を終了し、A型事業所と新たに雇用契約を結びます。
【A型 → B型へペースダウンする場合】
- 相談: 体調の変化などでA型での勤務が困難になった場合、まずはA型事業所の上司や、担当の相談支援専門員に相談します。
- 退職の意向: B型へ移るためには、まずA型事業所との**雇用契約を終了(退職)**する必要があります。
- 事業所探し: 退職の前に、次の行き先となるB型事業所を探し、見学や体験を済ませておくとスムーズです。
- 申請と契約: 利用したいB型事業所が決まったら、A型事業所を退職し、区役所でサービスの変更申請を行います。新しい受給者証が交付された後、B型事業所と利用契約を結びます。
【重要なポイント】
サービスの変更には、市区町村(横浜市)の支給決定の変更が必要です。必ず担当の相談支援専門員や、お住まいの区役所 高齢・障害支援課と連携して手続きを進めてください。彼らがあなたの状況に合わせた最適なプランを一緒に考えてくれます。
私たちのB型事業所(横浜市内)
法人代表 栁瀨和浩

東京福祉大学卒業 社会福祉士
サラリーマン、花屋を経て障害福祉経験13年。神奈川県内の障害者雇用に積極的な会社とのつながりが多い。(東京都出身)
代表の柳瀬和浩です。2010年から就労系障害福祉サービスの運営をしています。
私たちの事業所は「やさしさ」を行動の中心にしています。職員はメンタルのプレッシャーを与えないように、接する態度だけでなく仕事内容も全て調整しています。フラワーショップはありますが、花を触りたくない人にも多くの仕事が選べます。安心して自分に合った環境を体験してください
他事業所との違い

職員の違い
(専門知識と経験年数)
Professionals
- 最低人数だけの他事業所と比べ、常勤4名と非常勤5名による手厚いサポート
- 精神保健福祉士など、専門知識のあるスタッフ在籍
- 経験年数が長く、知識のある専門職員

仕事の違い
(AI時代に価値の高い仕事)
Works
- AIが出来るようなイラスト作成ではなく、自然・アートなどの仕事
- 下請け作業ではなく、自社商品開発
- 単価の安い作業ではなく、高単価&高い工賃を目指す取り組み